香川トヨタとお客様

欲しい車は半年以上待ち
「お客様の不安を解消し、期待感を高める」納車までのコミュニケーション

近年、世界的な自動車用半導体や部品の不足、工場の人手不足等により、車の供給が不足しています。そのため、お客様にはご注文から納車まで、約半年~1年にわたってお待ちいただかなければならないことも。この期間のお客様とのコミュニケーションも、ディーラーの営業担当にとっては重要な仕事です。そこで今回は、2020年に新卒入社して以来、営業担当として活躍する、香川トヨタ 高松番町店の秋山にインタビュー。お客様に納車までの期間を安心して、楽しみな気持ちで過ごしていただけるために、どのような工夫をしているのか、聞いてみました。

秋山スタッフ
秋山スタッフ 香川トヨタ 高松番町店
2020年新卒入社

ーー入社前後で一変した、営業担当の仕事イメージ

私は元々香川県出身で、車やバイクが大好き。なので就職活動時は、地元企業で、かつ乗り物を扱える仕事を中心に企業を探していました。その中で、縁あって営業職として入社したのが当社です。

入社前と後では、ディーラーの営業職に対するイメージは大きく変わりました。入社前は車を売るまでがメインの仕事だと思っていたのですが、実際はむしろ逆。車をご購入いただいてからが、お客様との本当のお付き合いの始まりです。点検や乗り換えのご提案、故障などのお困りごとがあった際の対応など、長い方だと何十年にわたって、カーライフのパートナーとして関係を築いていくことになります。

その中で特に心がけているのは、「考えるよりまず動く」ということ。例えばお客様から「バッテリーが上がった」と連絡があったら、その現場がどこであれ、すぐさま向かう準備をします。そして、準備をしながら最善策を考える。もちろん場所が遠い場合はJAFなどを手配することもありますが、まずは焦っているお客様に、一刻も早く安心してもらうことが先決。迷っている余裕はないので、まず動く姿勢を見せることが大切だと思います。こうした姿勢は、先輩方の背中を見て学びました。

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ーー不安な「待ち時間」を「楽しみな時間」に

近年は納車まで長い期間、お待ちいただかなくてはならないことが増えてきました。しかも、正確な納車予定日が確定するまでにも時間がかかります。そのため、お客様は「注文したものの、いつ納車されるんだろう」という不安を抱きがちです。

こうした不安を解消し、安心して納車までの期間を過ごしていただくのも、私たち営業担当の重要な仕事の一つです。その中で大切にしているのは、こまめなコミュニケーションです。例えば今乗っている車の点検時期に合わせてご自宅までお伺いしたり、お盆や年末年始など、長期休みの前に顔を出しに行ったりも。また、納期の目安が分かる場合はもちろんお伝えしたうえで、それが正確には分からない場合でも、同時期に車を注文した別のお客様の事例などを参考までにお伝えすることで、少しでもご安心いただくことも心掛けています。

それだけではなく、納車までの期間を楽しみに変えていくための工夫も行っています。例えばカスタマイズのご提案です。ドリンクホルダーや音響装置、内装の変更など、ライフスタイルや趣味・志向に合わせた様々なカスタマイズを、時間がある分じっくりご検討いただくことで、前向きに納車までの時間を過ごしていただけることもあります。こうして長い期間お待ちいただいて、ようやく納車されたときには、うれしくほっとした気持ちになりますし、喜んでいるお客様の顔を見ることで、やりがいを感じることができます。

ーーお客様からのフォローで得た気づき

以前にある年配のお客様が、新型ノアをご購入してくださいました。例にもれず、納車までには約10カ月かかる見込みでしたが、操作性の良さを気に入ってくださっていたうえ、20年以上にわたって香川トヨタとお付き合いのあるお客様で、「トヨタ車以外は考えられない」というほど信頼を置いてくださっていたこともあり、お待ちいただけることになりました。

しかし私は、このお客様に対し、金額計算をミスしてしまったことがあったんです。発覚したときにはすぐさまご連絡し、謝罪したのですが、その際お客様が「秋山さんが担当だから許せるよ。僕もちゃんと確認してなかったしね」と言ってくださいました。

お電話した際は申し訳ない気持ちで打ちひしがれていたのですが、こうして温かい言葉をかけていただけて、普段から私なりに、前述したような誠実な対応を心がけていたのをお客様も感じてくださっていたのだということがわかり、救われた思いでした。それと同時に、長年香川トヨタとトヨタ車に置いてくださってきた絶大な信頼を裏切ることがないよう、これからはもっと注意深く、誠実に対応していかなければと気が引き締まりました。

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ーーコミュニケーションを重ねるうちに人見知りを脱却

今でこそ営業担当として、お客様とのコミュニケーションもスムーズに行えるようになってきた私ですが、元々はかなりの人見知り。最初は何を話していいのか分からず、緊張しきりでした。しかし、場数を踏むごとになんとなくコミュニケーションのコツが分かってきたんです。

それは、自分から喋りすぎないこと。商談でご提案をするとなると、ついつい自分から話さなくては、と前のめりになりがちです。しかし、なるべく質問を投げかけてお客様の要望を引き出していく。そうすることで自然と打ち解けてきますし、提案の糸口もつかみやすくなります。こうして、自然とお互いに笑顔が出てきたタイミングで自分からもお話をするようにしています。

こうしたコミュニケーションのポイントを押さえられるようになってきたことで、自分自身もすごく人付き合いに自信がつきました。なので、逆に人見知りで悩んでいる人こそ、営業職に就くことで得られるものは大きいのかもしれません。

とはいえ、私自身まだまだ成長の最中で、目の前の資料作りやお客様対応といったタスクに追われてばかりの日々。これからは自分の立ち位置を俯瞰しつつ、大局的に状況をとらえながら、周りの仲間をもっとサポートしていけるよう、これからも精進していきたいと思います。

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